今回は備忘録として、タスマニア州の「Relationship registration(事実婚登録)」について調べたことをまとめてみました。
事実婚登録は、"A domestic relationship"や"A civil partnership"を登録する、という風に言われたりもします。
オーストラリアのパートナービザを申請しようとしている人なら、聞いたことがあるんじゃないでしょうか。
ちなみにタスマニア州では、"A significant relationship"を登録するみたいに書いてあります。(参照:Register a significant relationship)
州によってそれぞれ若干呼び方が違うみたいですが、要はいずれも「事実婚登録」のことを指しています。
Relationship registrationとは?
Relationship registration(事実婚登録)とは、州政府に2人が付き合っている事実を登録することをいいます。
州政府に登録をすると、結婚をしていなくても2人の関係を法的に証明することができます。
また登録後に発行できる"Relationship certificate"は、事実婚の状態でパートナービザの申請をする際に使用できる書類です。
下記にある通り、基本的にパートナービザを申請するためには最低1年間は事実婚の状態である必要がありますが、この証明書が提出できれば1年未満であってもビザを申請することができるようです。
Evidence of your de facto relationship
In addition to documents proving your relationship, show us you have been in your de facto relationship for at least 12 months before you applied for this visa.
If you haven't been with your de facto partner for 12 months, you can:
Subclass 309 Partner (Provisional) visa
- provide evidence you have registered your relationship with an Australian births, deaths and marriages agency or
- tell us in writing about any compelling and compassionate circumstances for us to grant the visa.
パートナービザを申請すると決めたのであれば、二人の関係を公的に証明する書類になるので登録した方がいいですね!
ただ州政府への登録になるので、登録方法や登録条件は州ごとに異なります。
タスマニアでの登録方法については下記で詳しくまとめますが、他州については各州のウェブサイトをご確認ください!
タスマニア州での申請条件
You can register a significant relationship in Tasmania if you are a couple who:
Births, Deaths and Marriages
- both live in Tasmania
- are not married or related by family
残念ながら、タスマニア州では他州はもちろん国外に住んでいる人は申請できないようです。。
つまり他のビザ(観光ビザ以外)で既にタスマニア住んでいる人しか申請できないということですね。
私のように日本に住んでいてオフショアビザを申請する人は対象外なので、ビザが降りてから引っ越し後に申請することになりそうです。
タスマニア州での申請方法
申請フォームの作成
まずは以下リンクから申請フォームを作成します。(カップル1組につき1フォーム)
聞かれることは、二人の名前や住所、登録費用支払い用のクレジットカード情報など。
Application Form Register Deed of Relationship (PDF, 5.9 MB)
このフォームにも下記のように書かれていますね。
何度も言いますが、タスマニアに住所がない人はやはり申請できないようです。。
You must live in Tasmania (not be a visitor or tourist) and must provide a document from list 4 showing a current Tasmanian
Application Form Register Deed of Relationship
residential address. This document must show your residential address, not a PO box, business or third party address.
身分証明書のコピーを作成
合計3つの身分証明書(うち1つは現住所の記載が必要)のコピーを提出する必要があります。
以下カテゴリーからそれぞれ1つか、カテゴリー2から2つ&カテゴリー1か3から1つ、カテゴリー3から2つ&カテゴリー1か2から1つと選べます。
もし結婚等で苗字が変わっていれば、それが分かる証明書のコピーの提出も必要だそうです。
※アスタリスクがついた書類については受け取る側でDocument Verification Service (DVS)で確認できるので、書類のコピーを提出する必要はないみたい。
Category 1
*An Australian birth certificate*Citizenship certificate
Immicard
New Zealand citizenship certificate together with passport
New Zealand birth certificate
Category 2
*Australian driver's licence*Australian passport
*ASIC/MSIC Card
Firearms licence
Foreign passport
Proof of age card
Category 3
*Medicare card*Services Australia card (Centrelink)
*Australian marriage certificate (issued from BDM office)
Department of Veteran Affairs card
Security/Crowd control licence
Tertiary education institution ID card
Credit Card/bank statement
Recent utility account with current residential address (issued within last 3 months)
Lease or rent agreement with current address
Australian Taxation Office assessment with current address
Births, Deaths and Marriages - Evidence of identity requirements
ちなみにDVSで確認できない身分証のコピーを提出する場合、事前にJP(Justice of the Peace)やCDs(Commissioner for Declarations)に持っていってサインをもらう必要があります。
その場合は、自分で場所や時間が合う人を見つけてアポイントを取り、当日会う時には身分証の原本とコピーを持って行きます。
パートナービザ申請時に作成するForm888の場合と同じですね。
参考【2023年最新】オーストラリア・パートナービザ309/100の申請から取得まで
続きを見る
申請フォームと身分証明書の提出
申請フォームと身分証のコピーの準備ができたら、いざ提出です!
提出方法は、【bdm@justice.tas.gov.au】宛にメールで送るか下記住所宛に郵送するかの2種類になります。
郵送する場合は書類に不備があると再郵送に時間がかかる可能性があるので、オンラインで申請する方が安心かもしれません。
Births, Deaths and Marriages, 30 Gordons Hill Road, Rosny Park, TAS 7018.
Application Form Register Deed of Relationship
登録費用の支払い
提出書類が届いたらその後、クレジットカードに請求が来るはず。
ちなみに、2023年2月現在の費用は $205.70。
意外に高いんですね。。しかもこの中に証明書の発行費用は含まれてないとのこと。。
申請が完了してから登録まで、少なくとも28日はかかるそう。(2023年2月時点)
ここまでが、「事実婚登録」のプロセスです。
関係証明書の発行申請(必要なら)
事実婚登録が完了したら、やっと関係証明書の発行を依頼することができます!
パートナービザの申請を予定している人は、証明書も取得したほうがいいですね!
発行依頼方法は下記3つのいずれかになります。
郵送の場合に提出が必要な申請フォームはこちらに貼り付けておきます。
Application Form Deed of Relationship Certificate (PDF, 589.0 KB)
事実婚登録時に作成するフォームより、書く内容が少し短くなったような感じですね。
そしてDVSで確認できない身分証を提出する場合、同じようにJPなどの署名付き身分証のコピーの提出が求められます。。
役所関連の手続きはどの国も手間と時間がかかりますね...
関係証明書費用の支払い
事実婚登録とは別に関係証明書の発行にも別途費用がかかります。
その価格は、Standard Certificateなら$58.25。
スタンダードな証明書とは別に、装飾された証明書($87.15)も発行してくれるようです。
これは記念として額縁に入れて家で飾ったりする用には良いかもしれませんね。。
Done!
オンラインで申請が完了した後は、3〜5営業日内に証明書ができあがり郵送されてくるようです。
郵送などで依頼したら、おそらく2週間ぐらい。
追加で$7.15払えばエクスプレス便にしてくれるみたい。
最後に証明書を受け取ったら、やっとパートナービザ申請のための証拠書類として提出することができます☆
おまけ
上記で紹介した通り、タスマニア州においてはタスマニアに住所がある人しか事実婚の登録および関係証明書の取得ができません。
但しタスマニア以外のNSW, VIC, QLD, ACT, SA州については、カップルのどちらか一方が申請する州に住んでいれば申請が可能です。
つまり片方が国外に住んでいても申請ができるということですね☆
もしそれらの州にパートナーが住んでいてパートナービザを申請すると決めている人は、事実婚登録と証明書の申請を検討してみてもいいかもしれません。
詳しい内容は各州のウェブサイトを確認してみて下さい。
まとめ
今回は私の備忘録として、タスマニア州の"Relationship registration"についてまとめてみました。
残念ながら私は日本に住んでいるのでパートナービザが降りる前に証明書の取得はできないということがわかりました。。
移住後、実際に申請した時にはこの記事をアップデートするかもしれません。
その他、もしパートナービザ309/100の申請方法について興味があれば、【2023年最新】オーストラリア・パートナービザ309/100の申請から取得までも読んでみて下さい!
それでは今日はここまで。